2019年10月29日付にて、『シベリアの力(Power of Siberia)』パイプラインへの天然ガスの充填が完了した旨、露・ガスプロム(Gazprom)のウェブサイトに掲載された。

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ヤクーツィア(Yakutia)のチャヤンディンスコェ・ガス田(Chayandinskoye field)から供給された天然ガスは、中国との国境にほど近いブラゴヴェシチェンスク(Blagoveshchensk)のメータリングステーションに届けられている。中国向けに天然ガスの供給を開始する準備が整い、後は、アムール川下を経由して、国境を越えてガスを供給するステップを残すのみである。

本プロジェクトは、中国・CNPC社との30年間の天然ガス売買契約締結をもとに、2019年12月1日の開通を目指して建設作業が進められてきた。総延長約3000キロ、年380億立米の天然ガスを輸送する。

本件は、現状においては、中国向けの天然ガス輸送が主と見られるものの、パイプラインをさらに東に延伸させ、ブラゴヴェシチェンスクとハバロフスクを結ぶ計画もある。我が国や朝鮮半島両国にとっても、東シベリアの豊富な資源にアクセスできる余地があるとみることができる。

詳しくは、下記を参照のこと。

【 参照元 】
Gazprom | Power of Siberia pipeline filled up with gas
Gazprom | Power of Siberia
Gazprom | Chayandinskoye field