2019年はG20大阪サミットや同サイドイベントが開催されており、大都市のみならず、国際的な空気感を感じている方も多いことだろう。大阪でのG20のメインイベント後、我が国が次に迎えるのは、アフリカ諸国や国際機関の首脳・首席が集まるアフリカ開発会議である。

アフリカ開発会議(TICAD:Tokyo International Conference on African Development)は、2019年に第7回目の開催となる。開催地は横浜で、8月28日(水)~30日(金)の3日間、様々なテーマが話し合われる。

本年のテーマは、

Advancing Africa’s Development through People, Technology and Innovation
アフリカに躍進を!ひと,技術,イノベーションで。

これに合わせてか、経済産業省の7月のMETI JOURNAL 政策特集は『アフリカビジネスの新戦略』となっている。

資源やインフラ開発というイメージが強かったアフリカビジネスが変貌を遂げつつあります。新たな新興国市場としてのポテンシャルに加え、現地が直面する課題をデジタル技術によって解決するスタートアップも勃興しています。また、潜在ニーズも顕在化している状況にあります。これまでのイメージを一変させるアフリカは、日本企業に新たな成長をもたらすかもしれません。(引用:経済産業省WEB「7月の政策特集は「アフリカビジネスの新戦略」です!」)

また、TICAD7では、日本貿易振興機構(JETRO)の併催イベント「日本・アフリカビジネスフォーラム & EXPO」が開催される。同イベントは、大きく分けて「ビジネスフォーラム」と「ビジネスEXPO」で構成されており、ビジネスEXPOにおいては、「ジャパン・フェア」にて日本企業の製品・技術等を紹介する。

四国からは、

「質の高いインフラ」部門:株式会社 川西水道機器(香川県)
「保健衛生改善」部門:喜多機械産業 株式会社(徳島県)

以上の2社が出展予定である。

エネルギーに関する政策的な動きとしては、2019年2月、独立行政法人 石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)が、南部アフリカ諸国におけるエネルギー・金属資源事業全体を包括的に所管するアフリカ初の事務所を南アフリカ共和国のヨハネスブルグに開設した。日本への安定的な資源供給ルートを確保しようとの動きだ。

ナイジェリアやアルジェリアなど、化石燃料に恵まれた国を始めとし、様々な資源開発の余地や、ビジネスフィールドとしての可能性があるアフリカに注目したい。

その他詳細は下記を参照のこと。