2019年6月10日付にて、「エネルギー・環境技術のポテンシャル・実用化評価検討会」の報告書をとりまとめた旨、経済産業省のウェブサイトにて発表された。

経済産業省及び文部科学省では、脱炭素社会の実現に向け、エネルギー・環境分野の主要な革新的な技術、特にCO2大量削減に貢献する技術について、ポテンシャル・実用化の観点から、現在の研究開発・実用化状況を確認、基礎基盤研究から社会実装までのボトルネック課題を抽出し、実用化に向けた長期的な研究開発の方向性等についての議論を行ってきた。同報告書は、その議論をまとめたものである。(引用:経済産業省 ウェブサイト)

同報告書では、その多くをCO2及び水素関連のポテンシャル・実用化の解説に充てている。

近年、我が国においては、温室効果ガスとしてのCO2を、表面上、ただやっかいなものとして扱う傾向にあるが、実際には、CO2を問題視することによって、新たなビジネスの種を芽吹かせるための土壌を整備する契機になったと言える。事実、CCUS(Carbon dioxide Capture, Utilization and Storage:二酸化炭素の回収・貯留・利用)などの技術開発が進んできたことで、回収が可能なCO2は再生可能資源へと変化した。

水素の製造については、再生可能エネルギーの余剰電力を使った水電解により、将来的にはCO2フリーな水素製造を目指す方針である。しかしながら、今しばらくは、以前からあるメタンの水蒸気改質による水素製造の方が、コストの優位性を保ち続けるものと考えられる。

詳しくは下記を参照のこと。