2019年4月30日付にて、露・TASSのウェブサイトに、サハリン-2プロジェクトの第3ステージの計画に関する報道記事が掲載された。

ロシアで初めて実施されたLNGプロジェクトでもあるサハリン-2のオペレーションは、Sakhalin Energy社(Gazprom:50%、Shell:27.5%、三井物産:12.5%、三菱商事:10%)によって行われているが、同社スポークスマンによると、実施はまだ先のことながら、サハリン-2プロジェクトの第3ステージの計画とその実施について準備が進められつつあるようだ。

2019年4月18日、露・GazpromのAlexey Miller氏と英蘭・Royal Dutch Shell CEOのBen van Beurden氏がモスクワでワーキングミーティングを行った。本年4月に設立25周年を迎えたSakhalin Energy社のサハリン-2プロジェクトについて、同プロジェクト第3ステージの計画実施についても同ミーティングで話し合いがもたれたものと推察される。

2019年4月27日、北京で行われた一帯一路フォーラムにおいて、現状270億立米のLNG輸出量を、今後20年で1000億立米に拡大させる計画である旨、プーチン大統領が発言している。Yamal LNGやArctic LNGのほか、サハリン-2からの出荷も想定した発言と思われる。詳しくは下記を参照のこと。

【 参照元 】
TASS| Sakhalin Energy drafts design documents for third stage of Sakhalin-2 LNG project
TASS | Russia plans to increase gas exports
Gazprom | Gazprom and Shell praise Sakhalin Energy