2019年4月19日付のBloomberg紙面にて、仏・Totalが油ガス田等における掘削コストの削減を目的にAI導入を検討している旨、報道された。

Totalでは、AIを導入することにより、探鉱や開発にかかるコストを数億ドル規模で削減できるとみている。AIを使った地質データの解析によって新たな鉱床位置の予測を得られやすくなるほか、ライセンス取得、掘削、鉱床発見を効率化させ、そこにかかっていた時間を短縮させることができる。これは、人件費だけではなく、掘削設備などのメンテナンスにかかっていたコストをも縮小できることを意味する。

昨年、Totalは米・Googleとの間で、地下データを解析するAIソリューションを開発することに合意している。原油価格等の低下に見舞われた場合、どの程度の期間、そうした状況下に置かれるかは不明確である。様々なコスト削減策を模索する動きは、若いエンジニアの「伝統的エネルギー産業」への流入を生みつつある。

詳しくは下記を参照のこと。

【 参照元 】Bloomberg | Total Plans to Use Artificial Intelligence to Cut Drilling Costs