2019年4月24日付にて、露・GazpromのAlexey Miller氏とアムール州知事の Vasily Orlov氏がワーキングミーティングを行った旨、Gazpromのウェブサイトに掲載された。

アムール州は、Gazpromの事業戦略上、重要な地域と言える。第一は、同州内を通る、現在建設中の天然ガスパイプライン「Power of Siberia(シベリアの力)」の存在である。4月25日付にて、同じくGazpromのウェブサイトに『Gazprom and CNPC discuss pipeline gas supplies to China』と題した記事が掲載されているが、同記事のとおり、中国・CNPCとの契約に基づき、2019年12月1日には、Power of Siberiaを通じて、中国への天然ガスの輸出が開始される予定となっている。2019年第3四半期中には天然ガスを同パイプラインに流し始める。中国向けの天然ガス年380億立米が30年間、アムール州を通ることになる。主なガス供給源は、東シベリアのYakutia(ヤクーツィア、サハ共和国の別名)にあるChayandinskoye field(チャヤンディンスコェ油ガス田、単にチャヤンダ油ガス田とも:天然ガスの埋蔵量は約1兆2,400億m3)だ。

現状、Gazpromとアムール州は両者間の協力合意は結んでいるものの、パイプラインによるアムール州域内への天然ガス販売は行われていない。今後、Gazpromは同州政府の承認を得て、2026年までに、同州内での事業活動のための環境を整えていく計画である。

詳しい内容については、Gazpromのウェブサイトを参照のこと。

【 参照元 】Gazprom
1. Gazprom to start building inter-settlement gas pipeline to Vostochny Cosmodrome in near future
2. Gazprom and CNPC discuss pipeline gas supplies to China