2019年4月4日付けにて、国立研究開発法人 産業技術総合研究所(AIST)のウェブサイトに、巨大地震がもたらす炭素輸送の現象が地球表層にもたらす影響について、その研究の成果が掲載された。

同研究は、AIST 地質情報研究部門 主席研究員 池原 研 氏、国立研究開発法人 海洋研究開発機構(JAMSTEC)地震津波海域観測研究開発センター グループリーダー 金松 敏也 氏らの研究チームが、インスブルック大学、ニューヨーク市立大学、ブレーメン大学海洋環境科学センター、スイス連邦工科大学チューリッヒ校と共同で行ったものである。同研究の成果報告によると、2011年3月に発生した東北地方太平洋沖地震により、少なくとも100万トンの有機炭素が日本海溝の海溝底に供給され、日本海溝での炭素循環や短期的な底生生物の活動に想定以上のインパクトを与えていたことが明らかになった。

詳細については、AISTのウェブサイトを参照のこと。

【 参照元 】 国立研究開発法人 産業技術総合研究所 | 膨大な量の有機炭素が巨大地震によって超深海海底に供給されていた