2019年6月19日付の日本経済新聞 電子版に、欧州で現在建設中の天然ガスパイプライン「ノルド・ストリーム2」に関する英・Financial Times の訳文記事が掲載された。傾向的に、ややロシアに辛口な印象のある英・Financial Timesであるが、当記事については、比較的フェアな書き様である。

当記事は Nastassia Astrasheuskaya 氏による。記事中においては、ヤマル半島のボバネンコボ・ガス田で産出された天然ガスを欧州に運ぶノルド・ストリーム2の建設計画が、欧州を分裂させ、米国から制裁の脅威を招いたとしているものの、制裁の理由のひとつとして、米国産天然ガスのヨーロッパ向け輸出を活性化させたいという意向の表れ、との見方も併せて示している。また、ノルド・ストリーム3の必要性に関する意見も取り上げている。

現在のノルド・ストリーム2建設の進捗は、計画全体の60%弱に達している。ただ、相変わらずデンマーク水域における建設許可が下りておらず、本年中とした敷設完了が不安視されてもいる。

詳しくは下記を参照のこと。

【 参照元 】
日本経済新聞 | [FT]ロシア、ガスパイプラインへの米制裁ものともせず
Gazprom | Gazprom Management Committee reviews progress of Nord Stream 2 and TurkStream projects