2019年6月11日付にて、英・BP(British Petroleum)社は、2018年度版の Statistical Review of World Energy を同社ウェブサイトに掲載した。

2018年の特徴は、天然ガスと再生可能エネルギーにひっぱられる形で、エネルギー消費が急速に拡大した一方、二酸化炭素排出量が過去7年間でもっとも削減された点にあるとされている。

エネルギー消費

2018年の一次エネルギーの消費は2.9%の増加。過去10年の平均増加率1.5%の約2倍となった。

主には天然ガスの消費が牽引役となっており、増加要因の40%以上を占める。再生可能エネルギーの増加も顕著であった。

世界のエネルギー需要増の2/3以上は中国・米国・インドで占められていた。

カーボン・エミッション

エネルギー利用による二酸化炭素排出量の削減は2.0%の成長。2018年は過去7年間で最も削減が進んだ。

天然ガス

天然ガスの消費は195 bcm(5.3%)の増加で、1984年以降、最も高い増加率の一つとなっている。

主にはアメリカ(78 bcm)、ついで中国(43 bcm)、ロシア(23 bcm)、イラン(16 bcm)などが牽引した。

世界の天然ガスの生産量は190 bcm(5.2%)の拡大。この内、半分近い86 bcmは米国のものであり、いずれの国の年間天然ガス生産成長率を超えるものであった。

その他詳しくは下記を参照のこと。

【 参照元 】BP | Statistical Review of World Energy