2021年6月2日から5日までの4日間、ロシア連邦のサンクトペテルブルク市において、SPIEF2021(St.Peterburg International Forum/ サンクトペテルブルク国際経済フォーラム)が開催された。
同フォーラムは1997年に第一回を開催し、今回で24回目となる。

6月4日(金)のプレナリーセッションにおいて、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領の基調講演が行われ、その冒頭、ロシア・ドイツ間を結ぶ天然ガスパイプライン「Nord Stream 2(ノルドストリーム2)」の2本のうちの1本の敷設が完了した旨の発言があった。

その他大小のセッションが行われたが、ここでは、Gazprom/ガスプロムのプレスリリースから、フォーラム開催期間中の同社の動きを一部ご紹介する。

Kuzbass/クズバスにおけるガス供給とインフラ整備の拡大

CBM(Coalbed Methane/ コールベッドメタン)の液化事業を含むエネルギープロジェクトの推進。Gazprom Dobycha Kuznetskにより、Naryksko-Ostashkinskoyeの地質調査が行われている。製造されたCBMは、CBMの生産拠点の近隣に設置予定の小規模LNGプラントにて、当初は年26,000トンのペースでLNG化する計画。

上記については、炭田開発技術・設備の向上、炭層ガス貯留層からのガス生産やその後の加工・液化などについて、GazpromのAlexey Miller 氏、Denis Manturov ロシア連邦 産業貿易省 大臣、Sergey Tsivilev ケメロヴァ州知事の三者により、同意書への署名がなされた。

ガス加工関係 RusKhimAlyansのEPC契約

RusKhimAlyans、Linde、Renaissance Heavy Industriesの三社は、EPC契約の締結を行った。Linde と Renaissance Heavy Industries からなるコンソーシアムはUst-Lugaに近いGPCでの設備導入、関連する建設、ガス加工の試運転、オフサイトの設備設置などを請け負う。本契約により、早ければ今年の6月中には諸作業が始まる予定。(GPCオペレーターのRusKhimAlyansは、GazpromとRusGazDobycha のジョイントベンチャー)

ガス加工関係 その他

RusKhimAlyans と SOGAZ によるMOUへの署名:RusKhimAlyansの投資プロジェクト実施にかかる保険運用に関する戦略的パートナーシップ。

Gazprom と SIBUR Holdings による連携協定への署名:SIBURのAmur Gas Chemical Complex (GCC) の建設に向けた、Gazprom 保有の Amur Gas Processing Plant(GPP) の長期的な共同利用に関する基本条件の確認。

GazpromとCaspian Innovation Company (CIC)によるLPG供給に関する仮契約:GazpromのAstrakhan GPP から、CICが設置予定のAstrakhan GCCへの20年間のLPG供給

詳細は以下を参照のこと。