2021年1月25日付にて、大阪ガス 株式会社は、水素・液体燃料などの高効率製造にも活用可能な、新型のSOECの実用サイズセルの試作に国内で初めて成功した旨、同社ウェブサイトにて発表した。

大阪ガス(エネルギー技術研究所)では、CO2と再生可能エネルギーから高いエネルギー変換効率でメタンを合成できる可能性をひめた、都市ガスの脱炭素化の有望技術と期待される革新的なメタネーションの基礎研究に取り組んでいるが、今回、SOECの低コストとスケールアップに適した新型SOECの実用サイズセルを試作することに成功した。

SOEC(固体酸化物形電解セル)はSolid Oxide Electrolysis Cell の略。同セルを用い、CO2と共に再生可能エネルギーによる電力で水を電気分解することで水素とCOを生成し、更に、触媒反応によってメタンを合成する。メタン合成時の排熱を有効活用できるため、従来のメタネーション(約55~60%)や水電解による水素製造(約70~80%)に比べ、約85~90%と高いエネルギー変換効率が期待される。

詳しくは、下記ウェブサイトを参照のこと。

【 参照元 】
大阪ガス | 都市ガスの脱炭素化に貢献「革新的メタネーション」実現のキーとなる新型SOECの試作に成功~水素・液体燃料などの高効率製造にも活用可能な技術の開発~
大阪ガス | 燃料電池のコア技術を活用した都市ガスの脱炭素化に関する技術開発