2019年12月2日付のSputnik、Tassをはじめとした各紙にて、ロシアと中国を結ぶ天然ガスパイプライン『シベリアの力(Power of Siberia)』が開通した旨、報道された。

『シベリアの力』の開通セレモニーは、TVモニターをリンクさせて行われた。年380億立米の天然ガスを輸送する同パイプラインの開通をきっかけに、ロシアと中国は両国の経済関係をさらに発展させることで、2024年には2000億米ドル規模の取引関係になるものと見込まれている。

『シベリアの力』の次には、天然ガスパイプライン『トルコストリーム(TurkStream)』の開通が控えている。既報のとおり、開通の日取りは2020年1月8日になる予定だ。次々につながっていく国際パイプラインを通した経済的協調の様相から、中国・ロシア・トルコ・イランに加え、ロシアとのLNG(液化天然ガス)の取引関係構築を強く推し進めるインドをメインプレイヤーとして、ユーラシア経済圏のようなものができあがりつつあることが印象づけられる。

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