2019年10月30日付にて、デンマーク政府は、同国の排他的経済水域(EEZ)内における天然ガスパイプライン『ノルド・ストリーム2/ Nord Stream 2』の敷設作業を許可した旨、同国エネルギー庁のウェブサイトに掲載した。

これまで、安全保障等を理由にノルド・ストリームの敷設認可に至らなかったデンマークは、ノルドストリーム2完成予定の期限となる12月末まで2ヶ月を残し、デンマーク領ボーンホルム島南東のEEZ内におけるノルド・ストリーム2の敷設及び同作業を許可した。

当初、Nord Stream 2 AGにより、複数年にまたがって3つのルートを候補とした申請がなされたが、最終的に、2つあった南東ルートの内、周辺環境や航行する船舶への影響が最も少ないと考えられた最短(147km)のルート案を承認した。これを受け、来週にも同認可のルート上におけるパイプラインの敷設作業が開始される。敷設予定のパイプは、独・リューゲン島(Rügen)のMukran港に保管されている。

詳しくは下記を参照のこと。

【 参照元 】
Danish Energy Agency | Permit for the Nord Stream 2 project is granted by the Danish Energy Agency
Nord Stream 2 AG | Nord Stream 2 Granted a Construction Permit by Denmark
Gazprom Export | Nord Stream 2 Granted a Construction Permit by Denmark
Bloomberg | Denmark Snubs Trump With Approval of Russian Gas Pipe to Europe